怒る時って、よくありますか?
ん~~。
では、叱るときとどっちが多いですか?
はい。
怒る時です。
ha-chi.bizより出典
なんでかというと、怒るって、相手は年上でも年下でも同い年でもどんな人でもOK。
もっと言ってしまえば、物に対しても怒ってしまう時があります!
酔っぱらってフラ~、フラ~って歩いていて、電柱にぶつかりそうになって、
コラ~~っ!!
とか。
では、”怒る”という言葉に近い”叱る”という言葉との違いはなんでしょうか?
僕の学校の先生としての経験からお話をしてみますね。
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目次
怒ると叱るの根本的な違い
僕は先生を職業としてるので、この事については日々考えています。
とっても簡単な答えなのですが、
怒るは誰にでも何にでもできるんですが、叱るは誰にでもできないんです。
「叱る」
って相手の事をめっちゃめちゃ思っていないとできないんです。
このめっちゃめちゃ思うことができる相手ってそんなにいないはずなんです。
皆さんもこれまで
”叱られた”
って経験と
”怒られた”
って経験があると思いますが、
”叱られた”
っていう経験には、きっと心のどこかに”愛情”を感じたはずなんです。
だから、”叱ってくれた”という次の感情には”感謝”があるんです。
でも、もちろん”感謝”の気持ちを相手が感じるのは、直後かもしれないし、10年も20年もず~っと後かもしれません。
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上手な叱り方
はっきり言って、この叱り方には本当に深い慈愛が必要なんです。
僕は小、中、高ともちろん体罰ど真ん中の世代なので、バンバン叩かれました!
ビンタ、ゲンコツ、ケツバット・・・
いろんな先生に叩かれたりしましたが、やっぱりそれでも尊敬している先生がいるし、逆にいつか復讐してやろうって感じた先生もいました。
へんな言い方なんですけど
”あの先生は叩くのがうまい”
”あの先生の叩き方はムカつく”
こんな感じです。
これ、叩くのも、口で言われるのも、全く同じなんです。
これってめちゃくちゃ大事!
ムカつく注意
怒られてムカつく
でも、叱られた・・・
ってときは、
”反省”
”後悔”
”理解”
があるんですよね。
もちろんそこには”愛情”を感じるから、時には”尊敬”にも変わるんです。
ムカつく怒り方
一番わかりやすいのが、
のび太君のお母さんの”説教タ~イム”
これです!
・同じことを何度もネチネチと
・過去の事までほじくり返して
・できない子と言われ
・もう信じません!と宣言され
・うちの子ではありません!とか
・何度言わせれば気が済むのですか~?ってネチネチ
学校の先生でもいますよね。
ネチネチ、ネチネチと”文句”と”理屈”と”過去の蒸し返し”などなど・・・
ムカつく~~~!
あ=、ムカつく。僕も思い出してムカムカしてきます!
ふ~~~、落ち着いて・・・
これって、よくよく考えると、叱っているのではなくて、
文句
言ってるんです。
誰だってか、”文句”いわれたらムカつきますよね。
じゃあどうすれば叱れるのか?
はい!
これなんです。
僕はこう思います!
怒るも、叱るも、大切なのはフォローの仕方なんです。
怒ってもいいです。
時には怒りを表して、相手に気が付かせないといけない場合もありますよね。
例えば
子供が車が来ているのに信号を無視して飛び出したら、
大声で、
ゴラ~~!
って言うべきです。
大切なのは、その後に、落ち着いてしっかりと親身になって気持ちを伝えることなんです。
ビックリするだろ~~!
お前が車に轢かれたら、メチャメチャ悲しい。
いや、冗談じゃない!
あ~よかった!本当によかった!
って本心を本気で言って、頭をなぜてやります。
ところでさっきはどうしたんだ?
とにかくもうやらないでくれよ。
もう、あんな思いはしたくないから・・・
でも逆にこう言ったらムカつきます。
お前はなにやってんだ!
バカなんじゃないか?
赤信号だろう。
そんなんもわかんないのか?
車来てんだろう?
わかってんのか?
ほんと、迷惑しかかけない子だ。
お前はダメな子だ。
これ、人格まで否定して、とにかく文句です。
愛が感じられなくて、逆に”嫌い”って気持ちが伝わります。
これ、相手は絶対に素直にならないです。
こんな怒られ方をしていたら、怒られることがとにかく苦痛なので、怒られないように
”嘘つき”
になっちゃいます。
小学生から学んだ大切な経験
僕が学校の生徒相手に”怒る”ではなく”叱る”ができるようになったのは、
フォローの大切さを学んだ経験があるからなんです。
僕が先生としてまだ20代の頃に、大人をかなりなめている小学生4年生がいたんです。
だから、
「大人って怒ったらこんなに怖いって、今から演技するね~」
って笑顔で言って、
力の限り怒鳴りちらし、胸ぐらをつかんで大人が怒った時の怖さを教えました。
本気でやったので、その生徒は泣いていたというか、震えあがっていました。
それから、そのクラスの生徒は僕に対して怖がるようになり、その震えあがった生徒は、完全にトラウマ状態になり、僕のことを避けるようになりました。
雰囲気の良い、元気な音楽の授業には当然なりません。
僕が怖いから、とりあえずは悪さはしない、言うこともそれなりに聞く。
そんな関係になってしまったことを当時の僕は本当に悔やみ、先輩の先生に相談をしたんです。
そしたら、
「生徒と本当に真剣に話し合ってごらん。きっと先生の思いは伝わるよ。先生が仲直りを望んでいるなら、生徒の悪い点ははっきり伝えて、なぜ怒ったのかゆっくり丁寧に話してあげれば大丈夫。小学生も大人もなんにもかわんないよ」
こんなアドバイスを頂いたんです。
僕も決心をして、その生徒と二人っきりでしっかりと話しをしました。
何を解って欲しくて怒ったのか・・・
話の最後に
「先生怖かったのか?」
って聞いたら
「うん」
って言ってました。
「怖い思いをさせてごめん。一つ僕と約束をしよう。僕はあんな風には怒らない。でもお前も人をバカにするようなことは言わないようにして欲しい。約束できるか?」
「はい。」
って言ってくれました。
僕は笑顔で
「じゃあ、仲直りの握手!」
その小学生と握手ができたときには、その子も笑顔で僕を見てくれたんです。
まとめ
叱ることを学んだのは、フォローのやり方によって解ってくれることを経験してからなんです。
大きな声や強い注意も、その後にかける言葉によって、
”怒られた”
”叱られた”
”聞き流そう~”
”あ~めんどくさ~”
いろんなものに変わります。
でもとっても簡単。
”文句”
ではなくて、
”落ち着いて気持ちを話す”
・言葉と気持ちの使い方?コミュニケーションに必要なものはコレ!
事がきっと相手の理解につながりますよ。
是非、相手を信じて、良いところは認め、
その上で気持ちを話してください。
きっとうまく叱ることができますよ。
最後でお読み頂きありがとうございました。
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